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【中国】中国経済さらなる減速予測も安定か?政治要素加味せよ

配信:2017-01-8

● 中国社会科学院の予測

 
 シンクタンクの中国社会科学院が実質国内総生産(GDP)成長率が2016年見通しの6.7%前後から17年は6.5%前後に減速するとの予測を示した。中国共産党と政府は16年からの第13次5ヵ年計画で期間中の成長率目標を「年平均6.5%以上」としており、この下限に近い水準に陥りそう。

 
 社会科学院は12月19日発表の青書「経済藍皮書」で「成長率は合理的な範囲で推移し、経済のハードランディング(急激な悪化)は起こらない」と指摘している。

 
 しかし、17年は民間投資の落ち込みなどで固定資産投資(設備投資や建設投資の計)の伸び率が16年見通しの9.4%から8.9%に低下するほか、消費動向を示す小売売上高も減速すると予想。世界的な貿易低迷により外需も弱い状況が続くと見ている。

 
 16年の成長率は7-9月まで3四半期連続で6.7%となった。社会科学院は16年の年間成長率が6.7%前後となり、年間目標の「6.5~7%」の範囲に収まると予測する。

 
・・・(以下略)

 
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