中国・アジア情報
【総合】親日・嫌日と消費者行動(2)~病的な「高品質・低価格」の罠
<前回から続く>
日本では、一部の企業関係者が、「どうして中国人顧客が『ますます理解できない』存在になるのだろう」と嘆く声をよく耳にする。5月6日付けの「レコードチャイナ」が、人民日報の記事を抄訳した。
その理解できないことの筆頭に上がるのは、「モノの表示価格が高ければ高いほどよく売れる」という現象だ。記事には次のような状況が記されている。
「日本で働いている数年間に、よく知らない国内の知人から回り回ってきた代理購入の依頼を何度も受けた。依頼の多くは日本のサラリーマン層には買えない高級化粧品だが、中国では『爆発的人気商品』でしょっちゅう品切れになるという」