代表メッセージ

 総代表 兼 首席コンサルタント 立花 聡

 
 
コンサルタントと弁護士は地場資源を
最大限に活用し、顧客企業の経営上の
問題を解決します。
 
 
 
   まず、中国の話から始めましょう。日本企業は中国で勝ち抜くために、何が必要でしょうか。もっとも大切な要素は三つあります。

第一、リーダーのあり方です。

   これまで多くの日本企業の成功事例を創り出した中、どれを見ても強力なリーダーシップがありました。コンサルタントというのは、あくまでも裏方であって、意思決定や実行など決定的な役割を果たすのは、やはり組織のリーダーにほかなりません。サラリーマン人生を賭けて、中国での経営改革をやり遂げようと、リスクを自ら受け入れる精神力、強靭な意志力、迅速な決断力、そして果断な行動力を持ち合わせた、第一線で悪戦苦闘する経営者の方々の姿がありました。酒を酌み交わしながら熱く志を語り合い、成功も失敗も苦楽を共にする同志、感涙溢れる場面が何度も何度もあって生涯忘れることができません。

第二、意識改革とフィロソフィーの浸透です。

   コンサルタントや経営者が立派な制度を設計・構築しても、従業員の自律性をなくして単なる不毛ないたちごっこにしかなりません。意識改革は制度改革に欠かせない基礎です。日本本社の理念や社是を中国語に訳して現地法人の壁に貼り付けるだけではなく、従業員の一人ひとりが同じ価値観を共有し、企業のフィロソフィーが末端まで浸透しなければなりません。従業員とのコミュニケーションは日本式常識の押し付けでもなければ、付和雷同でもありません。もちろん、単なる利害関係の交渉や調整は論外です。論理的な議論で結論を導き出すプロセスでなければなりません。

第三、制度の改革と運営です。

   制度は、企業の「基本法」として、企業戦略の実現や経営目標達成のための担保です。悪の抑制効果をなくして、善の保障はありません。中国の現行労働法令と人事労務現場の特性に基づき、エリス・コンサルティングが2007年から長い期間をかけて独自開発した多重層労働契約・賃金構造制度、いわゆる「二階建て」「三階建て」制度は、すでに数十社の在中日系企業において導入されています。数々の導入実績・運用成功事例によって、制度の有効性が実証されています。この制度は適正な運用によって、中国の人事労務現場のほとんどの問題が解決され、大変僭越ながら、現在中国における企業経営の基盤になっている、そう言っても過言ではありません。

   次に、言及しなければならないことは、日本企業の中国からアジアへのシフトです。

   昨今、中国国内諸コストの高騰、さらにいわゆる反日騒動や、領土問題に伴う日中間の対立の長期化・慢性化、このような深刻な情勢から視線をそらすわけにはまいりません。リスク回避の最善策として、アジアへのシフトあるいはアジア域内の複数拠点化は避けられません。業種や経営内容にもよりますが、多くの日本企業では、中国中心の事業経営戦略・方針の疲弊化がすでに目立ち、リスクが増大しています。そもそも、中国がなくてはならないという姿勢自体に大きなリスクが潜在しています。中国がないと困る。だからこそ、早急な脱中国が必要なのだ、というパラドックス的ではありますが、論理的な思考を多くの日本人経営者に持っていただかなければなりません。

   このような情勢に直面し、私たちエリス・コンサルティングは2013年4月に、昨今注目されつつあるアジアの中核国、最後のフロンティアとも呼ばれるミャンマーにおける業務をスタート致しました。日系経営戦略コンサルティング会社として先駆的な進出によって、早期段階からの情報収集とノウハウ蓄積に取り組み、現地で強靭な情報・経営支援基盤を固め、日本企業の到来を迎えたいと考えます。

   最後に、中国やアジアにおいて、日本企業の経営者に求められる条件について触れておきたいと思います。

   経営者はまず、必要な情報の本質を洞察する力が必要です。たとえ、不完全でしかない情報であっても、限られた断片的な内容に基づいて意思決定を行わなければなりません。情報とは、不完全であり、一部しか見えないものです。すべてが見えた時は誰も知っていて、もはや情報の価値がほとんどありません。私たちは、現地で企業にとって大切な情報を一つひとつ厳選し、要素の抽出に取り組み、経営者の判断作業と意思決定に最大な支援を提供致します。

   中国やアジアでは、日本国内ほど豊富な人的資源、経営資源がありません。嫌日国やフロンティアに挑む日本人経営者・ビジネス戦士は常に葛藤と孤独に満ち、野武士のような存在であります。経営実務面にとどまらず、日本人同士の温かい心で支え合い、勇気付け、固い連帯をもって一緒に一歩一歩を確実に踏み出し、前進したいと思います。日本人にも、日本企業にも、そして日本にも、きっと明るい未来があります。そう信じてやみません。

エリス・コンサルティング

ERIS Consulting

代表 立花 聡

President Satoshi Tachibana