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【ベトナム】TPP加盟、ベトナムの労働法制がこう変わる(5)~内外分断・利益相反状態形成の原理
<前回から続く>
前回は、企業外労働組合や外部介入について述べたが、今回はもう一回企業内に目線を戻し、錯綜する介入に対抗し得る実務対策を考えていきたい。
●内外分断・利益相反状態の形成
日本企業として、日本式の労使協調路線を取りたい。この方向性をもって誘導することは可能であろうか。
答えは、「イエス」である。結論からいうと、すべて、最終的にストライキという闘争行為で利益を得られるかどうかにかかっている。まず、企業外部の利権集団は利益獲得者であり、この状況を変えることがほとんど不可能であるため、あえて外部工作は断念する。そこで、企業内部にフォーカスする。
――つまり、企業内外の分断、内外利益相反状態を形成すれば、リスクは最大限に軽減できる。その原理を説明する。
●抗争、仮想敵と分断統治の原理
●労使関係の「羊・狼化」による「分断」
●イスラム教に学ぶ管理階級と被管理階級の連帯感形成
●企業内共同体の形成
・・・など。
レポート全文閲覧は、顧客向け「ERISベトナム経営レポート」第7号(2016年3月1日)。
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