中国・アジア情報
【中国】アサヒやマック相次ぐ中国事業売却、花道の極意
● アサヒ
12月23日の日本からの報道によると、アサヒグループホールディングス(HD)は山東省莱陽市(煙台市下)の農業会社と牛乳製販会社を売却する。売却先は新希望集団傘下で乳業大手の新希望乳業股分有限公司(四川省成都市)。売却額は十数億円程度で、今冬中に売却手続きを終える。アサヒは保有資産の見直しを掲げており、売却で得た資金を成長投資に振り向ける。
売却するのは山東朝日緑源農業高新技術有限公司と山東朝日緑源乳業有限公司。前者は2006年5月に伊藤忠商事、住友化学と、後者は08年4月、伊藤忠商事とそれぞれ共同で設立した。日本の製造技術を使った「唯品 純牛乳」のほか年間約30品目の野菜を生産。国内市場では高級商品として人気が高く、北京市、および省内の青島市や上海などの都市部で販売していた。
アサヒは山東省から農業支援の要請を受け、参入した。環境に配慮した循環型農業の確立に貢献したとの判断もあり売却を決めた。
アサヒは欧州などで大型のM&A(合併・買収)を決める一方、これまでの投資を見直している。11月にカゴメとの資本提携解消を明らかにしたほか、中国でも今月に入って合弁の飲料大手、康師傅飲品有限公司の一部株式(30.4%のうち10%)を334億円で売却した。
・・・(以下略)